ポテンツァPotenza

ポテンツァpotenza

ポテンツァとは

ポテンツァは複数の機能を持つ機器で、ニキビ痕、赤ら顔、毛穴開き、たるみ、小ジワなど様々なお悩みに対する治療が可能です。針の本数や機能が異なる”チップ”と呼ばれる先端部を替えることで、目的に合わせた治療を行います。
ポテンツァは人気の治療で機器の名前を聞く機会は多いかもしれませんが、多機能であるが故に、何ができる機器なのか、自分はどの治療を受けたらいいか分かりにくい面もあります。
当院では、全部で5種類のメニューを準備しています。治療内容がわかりやすいように、メニュー名に『チップ名』と『主な治療対象』を入れました。
ポテンツァは約束予約(診察時直接または電話での予約)としております。

  1. ポテンツァCP【ニキビ痕】
  2. ポテンツァS【赤ら顔】
  3. ポテンツァA【ニキビ・小腫瘍】
  4. ポテンツァDIA【たるみ】
  5. ポテンツァSFA【小ジワ・毛穴】

まずポテンツァには、【針を刺す治療】【針を刺さない治療】があります。

針を刺す治療 チップ:CP/S/A

ポテンツァCP/S/Aチップでは、針を刺して針の先端部分からラジオ波(高周波)を出すことにより熱を発生させます。
皮膚に適度な熱が加わると、真皮(皮膚の深い層)内のコラーゲンなどの増生が起こり、皮膚のハリツヤのアップや毛穴開きの改善など美肌にとって嬉しい変化が起こります。しかしただ単に皮膚に熱を加えるだけでは表皮(皮膚の浅い層)に過度な熱が加わることになり、表皮への熱は色素沈着や熱傷のリスクとなります。そこで美肌治療において皮膚に熱を加える際には、『いかに皮膚表面への影響を低く抑えつつも真皮に熱を加えられるか』が重要な課題となります。
ポテンツァの針は、針の根元部分(刺さった時に皮膚表面と接する部分)はラジオ波が発生しない絶縁針となっています。この特殊な針の作りにより表皮のダメージを低く抑えつつ効率良い真皮への治療が可能となっています。

ポテンツァの針を刺す治療には3種類のチップがあります。複数の針を高密度に刺すCPチップとSチップ、そして1本針のAチップに分かれます。

ポテンツァCP 【ニキビ痕】

CPチップの治療は最もコラーゲン増生の作用が高い治療で、ニキビ痕の凹みが数多くある人にお勧めです。作用①:複数の針を高密度に刺して傷の治癒過程でのコラーゲン増生、作用②:ラジオ波での熱発生によるコラーゲン増生や赤みの軽減、作用③:ドラッグデリバリー機能(針を刺す/抜く際の圧力の切り替えで薬剤を皮膚内部に均等に導入)で更なるコラーゲン増生を目指します。導入には専用のマックームという導入剤を用います。
当院ではVISIAでの画像撮影を行い、経過を定期的にみています。ポテンツァには、パス回数・高周波の出力・針が到達する深さなどさまざまな詳細設定が存在しますが、当院では必ず毎回院長が診察を行い、前回の痛みや施術後の赤みの程度を聞いた上で詳細な設定を決定しています。

頻度
4-8週間ごと
推奨回数
1回でも効果を感じることがありますが、3−5回程度繰り返すことでより高い効果を期待できます。
ダウンタイム
数日は赤みが残ります。小さなカサブタができてザラザラ感を感じることがあります。
マックーム(McCoom)とは?

マックームはPLLA(ポリ乳酸)製剤の一つで、ポテンツァ専用の製剤です。PLLAは、溶ける糸や顔面注入用製剤などに使用されてきた成分で、肌の内部で数か月~約2年かけて分解されその間ずっとコラーゲン産生が促進されます。
PLLA製剤は手打ち注射での合併症として肉芽腫(しこり)形成がありますが、マックームは粒子を細かくすることでそのリスクを大幅に減少させ、さらにポテンツァCPチップを用いてごく少量ズル導入を行うので、そのリスクはほぼありません。


ポテンツァS 【赤ら顔】【肝斑】

Sチップは、最も肌に熱を効率的に加える治療で、質感改善はもちろん、赤みが気になる人には特にお勧めす。CPチップと比べて1本の針の中でのラジオ波を出す部分の割合が多く、より効果的に皮膚に熱を与えることができます。この熱により、増生した血管の減少や皮脂腺を縮小させ、赤ら顔やニキビ痕の赤みの改善などの効果を期待できます。
【肝斑モード】肝斑の治療は内服や摩擦を避けるなど守りの治療が主体ですが、肝斑は改善しても再燃(再び濃くなる)を繰り返す色素異常です。ポテンツァの肝斑に対する作用は、シミのメラニン色素に対してではなく、老化により低下した基底膜部分の機能の正常化によるものとされており、色ムラの改善や再燃の予防効果が期待できます。
同じSチップでも【肝斑】モードと【赤ら顔】モードでは、チップの針の本数が異なり、出力の設定も異なります。【肝斑】では施術時の痛みが非常に少なく麻酔が不要です。色ムラと毛穴ケア・ハリと両方を同時に行うことができるため、エイジングが気になる方にはお勧めできる治療です。
当院では毎回、VISIAでの画像撮影と院長の診察、前回の痛みや施術後の赤みの程度を聞いた上で設定を決定しています。

頻度
4-8週間ごと
推奨回数
1回でも効果を感じることがありますが、3−5回程度繰り返すことでより高い効果を期待できます。
ダウンタイム
数日は赤みが残ります。小さなカサブタができてザラザラ感を感じることがあります。
※ポテンツァCP/Sチップの治療について

ポテンツァCP/Sチップの治療は、針を用いた医療行為です。痛みやダウンタイムもあり、「流行りの美容治療を受けてみる」という類の治療ではないと考えています。
初診当日での施術は基本承っておりません。必ず医師の診察で適応の有無を判断し効果や注意点を説明させていただいてからの施術の予約(口頭または電話での約束予約※ネット予約ではありません)となりますので、ご希望の方はまずは診察を受けてください。

塗布麻酔などの料金について
ポテンツァに限らずですが、美容を主とするクリニックにおいて、基本料金を安く記載して実際には麻酔料金などがオプションとして上乗せされる例が存在するようです。当院では、基本的に料金表に記載してある以外に、別途発生する料金はありません。ポテンツァCP /Sチップ(肝斑モード除く)の治療は麻酔無しでは不可能でありオプションではありません。そのため麻酔代は料金に含まれています。全顔の治療の場合には、当日の夜にスキンケア用のシートマスクをお渡しますが、これも料金に含まれております。
またポテンツァのチップは針です。患者様お一人お一人に毎回新しい針を使うのは医療機関として当然で、使い回しはありえません。本来、このような常識的なことを特別な配慮かのように記載するのは心苦しいのですが、一度使用したものをキープして使うなどの事例があったそうで、患者様のご不安を取り除くため、念の為記載いたします。


ポテンツァA 【ニキビ・小腫瘍】

Aチップでは、治りにくいニキビや深いしこりニキビに対する治療を行います。アグネスという同じく高周波を出す治療機器などで同様の治療が行われています。Aチップには1本の細い針がついています。この針をニキビの毛穴部分に1個ずつ直接刺して、針の先端から高周波で皮脂腺を破壊・縮小させることで、その毛穴からのニキビはできにくくなります。
少ない回数の治療でニキビができにくくなるため、長引く赤みなどの痕を残さないためにニキビ治療の最初に行うのも良い方法です。※当院では、長期的なニキビ予防の治療は基本的に保険診療の範囲での治療を提案しています。
また脂腺増殖症などの治療に関しては従来の炭酸ガスレーザー治療と比べてダウンタイムや効果などの点から非常に優れた治療として提案しています。

頻度
同部位に再度治療を行う場合は4週間程度空ける
推奨回数
1回でも効果を感じることがありますが、3回程度繰り返すことでより高い効果を期待できます。
ダウンタイム
部分的な治療であるため、お顔全体のダウンタイムはありません。一時的な腫れ赤み、ニキビ治療を行った場合は、翌日などに溶けた皮脂や膿が排出されることがあります。
脂腺増殖症とは?

脂腺増殖症とは中年以降に顔面にできることが多い、皮脂を作る脂腺が過剰に増えてできる皮膚腫瘍です。数ミリ程度の大きさで、大きいものだと真ん中が少し凹んだような赤〜黄色っぽいできものです。最初はニキビかな?と思っていたけれど1-2年経っても治らず目立ってきた、と受診される方が多いです。良性の腫瘍で放っておいても悪い影響はありませんが、目立ってくると除去を希望する方が多いです。
今までは炭酸ガスレーザーで除去していましたが、脂腺増殖症は、しっかり深くまで除去すると瘢痕(キズアト)が残りやすく浅めに除去すると再生しやすい、という特徴により治療が難しい腫瘍でした。ポテンツァAチップの治療では、皮膚表面への影響は最小限に抑えつつ高周波により増殖した脂腺を縮小させることが可能です。治療直後に腫瘍の縮小を認めることもあります。施術後のケアもほぼ不要であり、炭酸ガスレーザーによる腫瘍の除去と比べてはるかにダウンタイムの少ない治療が可能となったため、この腫瘍に対する治療は現在ポテンツァAチップによる治療で対応しています。時間が経って繊維化が強く縮小が期待できない腫瘍には他の治療を提案することがあります。まずはご相談ください。

針を刺さない治療 チップ:DIAMOND/SFA

ポテンツァには、針のついていない2種類のチップ(DIAMOND、SFA)があります。これらのチップでは主にラジオ波による熱発生を利用して、たるみや小ジワなどエイジング肌の治療に使います。

ポテンツァDIA 【たるみ】

DIAMONDチップは、チップ表面から単極・双極の2種のラジオ波が出ることにより、真皮層に熱を与え肌全体を引き締めます。頬〜フェイスライン〜顎下の皮膚をマイルドに引き締めます。ダウンタイムはほぼなく、麻酔の必要はありません。施術直後にメイクをして帰宅が可能です。HIFUや高出力高周波治療機のような皮膚〜皮下組織を強力に引き締める作用とは異なり、マイルドな効果とお考えください
2025.9月NEW!
ポテンツァDIA(DIAMONDチップによる治療)の施術法を改良しました。デフォルト設定ではなく、波長・パルス回数など熱の入れ方をマニュアル設定にしました。この設定により以前のDIAの治療よりも熱がしっかり皮膚内部に入り、より高い効果が期待できます。今までのDIAと比べて痛みや熱感は多少ありますが、麻酔が必要なほどではありません。
ポテンツァDIAMONDチップの治療はマイルドではありますが、ダウンタイムがほぼ無く、肌のハリを保つのに良い治療です。神経損傷などのリスクはほぼありません。フェイスラインや目の周りなどの皮膚の薄い部分の”皮膚のたるみ”に対してより効果を感じる治療です。HIFU・高出力高周波などのたるみ治療の効果を長持ちさせる目的でもお勧めです。以前のDIAMONDチップの治療に効果を感じなかった方も、『DIA Neo』ぜひお試しください。
従来のDIAでも効果を感じて継続していた方や、痛みや熱感を感じやすい方は、従来の設定で受けられます。

頻度
4週間程度は間隔を空ける
推奨回数
たるみが気になった時に適宜
ダウンタイム
一時的に赤みが出ることがあります。直後にメイクが可能です。

ポテンツァSFA 【毛穴・小ジワ】

SFAチップの治療は、鈍針(刺す痛みや出血はありません)の突起から点状にラジオ波が出て皮膚の表面を引き締めます。目の周りの小ジワ、鼻や頬の毛穴の引き締めの効果が期待できます。ビリっとした痛みがありますが、時間も短く麻酔不要です。
赤くなりやや浮腫も出ますが、数時間で消退します。

頻度
4週間ごと
推奨回数
4~5回
ダウンタイム
数日〜1週間程度の点状のカサブタ、ザラザラ感

治療の流れ

ポテンツァCP 【ニキビ痕】・ポテンツァS 【赤ら顔】

局所麻酔
洗顔してから、顔全体に麻酔クリームを塗布します。
麻酔の拭き取り
ポテンツァCP/Sは顔全体だと治療時間が長く、最初に全てを拭き取ってしまうと、最後に施術する部位で痛みを感じやすくなります。当院では麻酔クリームを施術部位ごとに拭き取ることで、可能な限り施術の後半まで麻酔が効いた状態で行えるよう配慮しています。
施術
針を刺して高周波を照射(CPチップの治療では、マックームの導入も同時に行われます)を順に行います。ポテンツァには部位ごとに適した高周波の出力や針を刺す深さの基本設定があります。当院では基本設定に加えて、悩み部位に対して、①照射回数②ラジオ波の出力の強弱③針を刺す深さ、のそれぞれを適宜調整をすることで、できる限り少ない施術回数でより高い効果を出せるよう努めています。
※ポテンツァの治療では「◯◯ショットお約束!」という宣伝もあるようですが、ショット数が多ければ良いとは考えていません。前述の通り、部位により重ねるショット数を増やしたり適宜調整をしております。ポテンツァのCP/Sチップの治療は侵襲的な治療であり、医学的な根拠により治療手順を決めるべきものと考えています。「◯◯ショット打って欲しい」というご要望にはお応えできかねます。ご了承ください。
保湿
軽く鎮静してからメイクなどはせずそのまま帰宅していただきます。当日の夜の保湿には、施術後のお肌にも安心して使用できるフェイスマスク(当日分をお渡ししています)をお使いください。

ポテンツァA 【ニキビ・小腫瘍】

事前診察
ポテンツァAチップの治療が適切な症状であると判断した場合に医師から提案しています。
施術
局所麻酔は不要です。1個のニキビや腫瘍に対し、針を刺して照射を複数回行います。1回の照射時間は1秒以下です。
部分的な治療であるため、目立つダウンタイムや当日の制限はあまりありません。治療部位は軽度の腫れ赤みがあります。

ポテンツァDIA 【ハリ・たるみ】

施術
針を刺す治療ではないため、麻酔は不要です。肌のハリへの作用の高いペップビュー導入とのセットはお勧めです。
強い痛みはありませんが、軽い熱感を感じます。HIFUや高出力高周波機器と違い、たるみを強く引き締めるような治療ではありません。
おすすめの治療部位は、フェイスラインや目周りの皮膚の薄い部分のゆるみ・たるみです。頬中央の毛穴などが気になる部位もおすすめです。施術時間(洗顔や準備除く)は20分程度です。ダウンタイムはほぼなく、施術後はメイクして帰宅可能です。

ポテンツァSFA 【毛穴・小ジワ】

施術
メイクを落として施術を行います。ビリッとした軽い痛みはありますが、麻酔は不要です。治療の範囲にもよりますが、施術時間は数分です。直後から数時間は赤みがあります。数日〜1週間程度、点状のカサブタができてザラザラした手触りになり、自然と剥がれます。

ポテンツァのよくある質問

ポテンツァってどういう機械ですか?

ポテンツァはニードルRFといって、針(ニードル)の先から高周波(ラジオ波)を出すことができる特殊な機器です。チップと呼ばれる先端部分を変えることで様々な治療に使うことができます。


ポテンツァではどういう治療ができますか?

先端のチップを変更することで様々な治療に応用可能です。CPチップ:ニキビ痕や質感改善に、S-25チップ:ニキビや顔の赤みに、S-16チップ:肝斑に、Aチップ:ニキビや小腫瘍など1個ずつの治療に、DIAMONDチップ:肌のたるみやハリに、SFAチップ:毛穴や小ジワに、とお悩みに合わせて治療を行います。


ポテンツァは痛いですか?

ポテンツァのCP /S チップは針を刺すため痛みを伴いますが、しっかりクリーム麻酔を行います。Aチップは痛みはありますが一瞬なので、麻酔は不要です。DIAMONDチップは痛みはほぼありません。SFAは軽度痛みがありますが、時間が短く、麻酔は不要です。痛みに関して不安がございましたらお気軽にご相談ください。

ポテンツァ治療の料金

ポテンツァCP 【ニキビ痕】

一回の施術料金
顔全体 99,000円
眉毛から下 88,000円
EGFシートマスク(当日分はお渡し) 1枚 1,430円

ポテンツァS 【赤ら顔】

一回の施術料金
顔全体 66,000円
眉毛から下 55,000円
鼻・頬上部・こめかみ 44,000円
EGFシートマスク(当日分はお渡し) 1枚 1,430円

ポテンツァA 【ニキビ・小腫瘍】

一回の施術料金
腫瘍 個数が1〜4個 17,600円
腫瘍 個数が5個以上(10個まで) 4,400円/個
ニキビ(顔面、15個まで) 33,000円

ポテンツァDIA 【ハリ・たるみ】

一回の施術料金
DIA Neo +ペップビュー導入 30,800円
DIA Neo ロング 35,200円

ポテンツァSFA 【毛穴・小ジワ】

一回の施術料金
SFA鼻の毛穴 16,500円
鼻と頬(毛穴部位) 22,000円
目周り小ジワ 19,800円

別途診察料がかかることあり。料金表のページ参照。

・当機器は国内において未承認医療機器です。
・入手経路:Jeisys Medical Inc.を通して医師が個人輸入を行い入手しています。
※承認を受けていない医薬品・医療機器については下記のページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/001304521.pdfhttps://www.mhlw.go.jp/content/001304521.pdf
・同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報:以下の認証を取得しております。
MFDS(2019.01), FDA, CE, ANVISA

ご予約についてReserve

保険診療も予約優先当日30分前まで予約可

当院は「密にならない対策」として予約優先制としております。時間帯でのご予約をしていただく事で、院内での待ち時間の削減に努めています。
ご理解・ご協力のほどよろしくお願い致します。

診療予約
PAGE TOP